欧州には国や劇場によって「立ち見席」がある。お金のない若者や貧しい人々も芸術に触れられるようその機会tが提供されているのだ。もちろんタダというわけにはいかないが、すごく廉価である。ウイーンの国立オペラ座だと、€3か€4。それは立ち見の場所による。
・日本式でいうところの1階の舞台正面の立ち見席(Parterre) / 基本€4(もしくは2.50)
・日本式でいうところの5階バルコニー(Balkon)と6階ギャラリー(Galerie)の立ち見席 / 基本€3(もしくは2)
わたしはPartermeでしか観たことがないので€3の立ち見席から舞台がどの程度見えるのか分からないが、劇場スタッフにどの立ち見席が最もいいか聞いたら即答で「Parterre」と言っていた。
立ち見席券は、上演開始時刻の80分前から販売するとパンフレットには書かれているが、わたしが並んだ時は実際に販売が始まったのは70分前だった。ただし、90前に劇場に着いた時すでに長蛇の列ができていたので、早めに並ぶに越したことはない。なお、立ち見席券は1人につき1枚しか買えないので、誰かにまとめて買ってきてもらうことはできない。
立ち見席券の発売場所は、オペラ座正面に向って建物の左側面の扉を入って行った中にある。
チケットを手に入れたら、まずは場所の確保に行こう。わたしはこれができることを知らずにのほほんと晩ご飯を食べに行ってしまって失敗したが、自分の買ったチケットのエリアへ行き、立ち見用のバーにスカーフなりネクタイなりハンカチなり、何でもいいから「ここはわたしの立ち見場所」と決めたところに「印」をつけておくのだ。いない間にそこが誰かに取られてしまうなんてことは、さすが欧州、ないらしい。
古い建物ゆえ、クーラーがない。立っているだけで暑くなってくるものなので、気温の上がる時期は半袖一枚になれるような服装にして行ったほうがいい。また、水分を補給できるものの携帯もおススメしておく。服装に関しては鑑賞者には旅行者も多いので立ち見席では特別ドレスアップしていかなくてもいいが、あまりカジュアルすぎるのも場にそぐわない。
Good Luck!!