イスタンブールを訪問する人にとって、タクシム広場はその治安を知りたい場所の1つ。空港からのバスが到着する近くであり、賑やかなイスティクラル通りへ通ずる広場でもあるからだ。またここは、反政府デモが最初に起きた拠点のゲジ公園のすぐ隣でもある。それだけに治安が気になろうというものだ。
わたしが滞在した2013年12月の1ヶ月のあいだ、いたって平和であったことは確かである。イスティクラル通りでデモ行進を見かけたし、別の時にもこの通りでデモがあって機動隊による放水や催涙ガスの発射などがあったようだが暴動などには発展していなかった。
ゲジ公園はふだんは市民の憩いの場であり、タクシム広場は待ち合わせの場所であり、地下鉄などの駅がある場所でもありたくさんのビジネス・マンを含む人々の行き交う賑やかな広場であり。イスティクラル通りも、特に週末はショッピングを愉しむ人々で溢れる華やかなエリアである。夜にも何度か通ったが、日中と変わらない雰囲気である(ただし街灯は少ないのでやや暗く感じる)。
デモを見かけたらすぐにその場を離れること、それは昨日のブログに書いた。
ちなみに空港からのバスが到着するのは広場の中心ではなく、少し離れたところである。バスを降りたらすぐに「タクシーか」と声をかけてくるドライバーがいるがそれはたいていボッタクリなので(笑)、すぐ近くにいるちゃんとメーターを備えたタクシーに乗ること。
どの国でも言えることだが、人が集まるところには良からぬ輩が必ずいるもの。ただ、外務省の渡航情報などには気をつけるべきだしそれに従うべきだが(この情報も古いケースがあるものの)、イスタンブールではそれ以外は過度に恐れる必要はない。見知らぬ土地を旅するための「必要」な緊張感は持ちながら、楽しい旅を。